PHP研究所スマッシュ文庫雑感

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試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫)

試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫)


3月10日に創刊したスマッシュ文庫について少し。新規レーベルは読者経験値がなくて公式発売日と実際に店頭に並ぶ日時のギャップが予測つかなくていつも困る。

1冊500円

1冊500円きっかりのワンコインライトノベル。今のラノベ1冊辺りの平均は600円くらいだと思うので、安くはある。


ただ、自分の場合ライトノベルを買うに際して価格帯ってあんまり気にしたことないんだよな。700円台とかになると流石にちょっと高いかなあと感じてはくるけど、それで欲しくないものを買ったり欲しいものを買わなかったりということがあるかというと……?金がない中高生の時もこれは同様だった。……でもまあ、特に明確にコレが読みたい!というのがあるわけではない時は後押しになるかも。


ちなみに各レーベルを価格面で見てみると、電撃は作品数が多いからか500円台前半から始まって結構幅広い。MF文庫Jは609円で統一していて、その分事実上のページ規制アリ。コバルト文庫ビーンズ文庫は400円、500円台がほとんどだけどカラーピンナップがない。あとコバルトは本文モノクロイラストも時々ほとんどなかったりしたような。『楽園の魔女』とか。

ページ数が少ない


『試験に出る竜退治』が211P。『おしえて!マーメイド』が195P。以降のラインナップもこんな感じになるのかな。事実上のページ数規制があるMFの作品を読んでて時折物足りなさを感じるんだけど、この2冊読んだ限りでは特に何とも思わなかった。

イラスト満載


『試験に出る竜退治』の場合、本文211P。イラストはまずカラー口絵が4P(内一つは表紙と同じ)。モノクロイラストは、カラー口絵とは別に本編に入る前の導入部分を描いたコミック調のモノクロ口絵が5Pに、本文挿絵が20P以上。平均10Pに1Pはイラストが来る計算に。ちなみに『おしえて!マーメイド』はこんな具合らしい。


……AVの2時間、3時間物が必ずしも嬉しくないように、単にイラストが多いってだけだと自分的にはあんまり嬉しくないなあこともあるなあ、というようなことを思ってしまった。


最初は創刊ラインナップに入っていた木戸実験『破小路ねるのと堕天列車事件』は、他の表紙が発表された時、amazonでわざわざ「ただいま製作中」とついたラフを載せてて、結局延期しちゃったんだけど、大丈夫なんだろうか。


イラストが多いライトノベル、というと氷室冴子『ヤマトタケル』は、作品内世界とイラストが調和しててよかったな。あそこまでいくと既に絵本と言ったほうがいいけど。電撃ビジュアルノベルとか、あっちの方向性。

その他

『試験に出る竜退治』は武器・防具、馬の薀蓄が羅列され、『おしえて!マーメイド』では(架空の?)海の生物図鑑がついてきたけど、これは雑学系の本もたくさん出してるPHP研究所ならでは、なのかしらん。
出版社的にコンビニ売りとかはアリ?
あと帯のこれは毎月やるのかな。
あと奥付に絵師の名前があった*