ラブ★ゆう(5)/七月隆文/スーパーダッシュ文庫

ラブ★ゆう〈5〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)


前巻ラストで「自分が現実の存在ではない」と気付いてしまったロザリーではあるけれど、シュンの婚約者であるという勘違いは変わらず、状況はほぼそのまま。


ダイエットの話は、普段シュンを巡って争ってるヒロイン達が一致団結してる当たりが面白かった。自己啓発セミナーっぽく暗示を復唱したり即身仏になったり。サービスシーンとしてはうまい棒フェラとか。この作品で乳首券が発行されたのはこれが初か。体重という概念を持ち出すことでさりげなく「ロザリーが現実にいる女の子だ」と示すのもニクい。


珍しくミコねえメインの話は、普段周囲の人間にどういう目で見られてるかが分かって面白かった。ハンバーグプレイはどうかと思ったけど、なにげにちょっといい話でまとめてる辺りは昔取った杵柄か。朧の話も同様。


文化祭準備の話は、乙女ゲーを腐女子的なもの、としてるのがちょっと気になった。「百合」とかそうだけど、商業的な出版物でこの手の語句が少々ズレた使われ方されてるとなあ。