並列バイオ/秋口ぎぐる/富士見ファンタジア文庫

並列バイオ (富士見ファンタジア文庫)


第10回ファンタジア長編小説大賞審査員特別賞受賞。巨人機関、第二脱出速度蛙といった単語が飛び交う奇妙な未来をエルロイ文体(?)で描写した変な作品、というのが当時の自分の評価。『スプライトシュピーゲル』もこんな感じなのかな。でもそれらは単なる賑やかし、といったらアレだけど、後の作品同様あくまで女のために戦う/振り回される/追っかけるという昔ながらのストーリーの方が主軸なのはこの頃から変わらなかったのな。