天体戦士サンレッド #26「FIGHT.26」

大方の予想通り、最終回はあの話。先週がかよ子さんのお母さんが上京する話でレッドが着てく服に困ってたり、ショートコーナーで「血痕?死体?」ネタが出てたりしたのはこの伏線だったんだろうな。ひょっとしたらメンズ5に面接にやってくる新人ってのも?しかし、ここで桑谷夏子さんじゅっさいを持ってくるとは思わなかった。調べてみたら岸監督の前作、前々作も出演してるのね。


総評。原作つきで且つ自分が元々そのファンだったという作品の中では、俺内オールタイムベストクラスの出来だった。これに匹敵する満足感を得た作品というと、『るろうに剣心追憶編』くらいかしら。


正直な話、同スタッフの他の作品は騒がし過ぎてあまり好みじゃなかったし、この作品も原作信者的に不満がないわけじゃないんだけど(「俺はどれだけ後悔する夜を過ごせば気が済むんだ……」の話のラストとか)、それを補って余りある面白に溢れてた。泥くささ、庶民臭さ、チープさ、そういったものが味になってた原作に比べ、アニメは大分垢抜けてた感じかな。「アニメというよりバラエティ/お笑い番組の作りを目指した」というような製作者の言葉通り、とにかく色んなフックを仕込んでて飽きさせなかった。さっと一品とかガイマの野望とか。お笑い芸人を多数採用し収録はプレスコ方式でアドリブ推奨しまくりなのもその一環よね。声がついて意外なところで好感度が上がったのはタイザ君とセミンガさん。


……色々装飾はしてるんだけど、基本的に原作と大きく違っているのはフロシャイムソーセージの回だけで、あとはタレミミ先輩のホストネタとガイマの野望くらい(どちもら一応原作にあるけど単発回)で、大筋のネタはほぼ原作通りなので、原作ファンとしても安心して観てられる。まあこの作品は色んな意味で例外だろうけど、やっぱり「原作のストーリーに忠実にアニメ化したから退屈になった」ってのはおかしいよなーと改めて感じた。


特に面白かったのは、ギョウが哀れな合コン回、実写OPが冴えてたかよ子が髪を切った回、セミンガさんの背中に哀愁漂う戦闘員の日常回、原作の二つの話をうまく繋げた大掃除+別の悪の組織が攻めてくる回辺りかな。


ちなみにコミックス8巻までの原作消化率はこのくらい。第二期希望。