秋期限定栗きんとん事件(上)(下)/米澤穂信/創元推理文庫
前巻ラストでこのままではお互いのためによくないと思い別れた二人は、それぞれに彼氏彼女を作って小市民生活を満喫していた。その裏で進行する連続放火事件。事件は意外な方向に進展し……?
『小市民』シリーズ3年ぶりの新作。瓜野君が可哀相だった。小山内さんの思惑はどうあれ、瓜野君は小山内さんと付き合ってると思ってて、小山内さんもそれを分かりながら否定しなくて……つうことは、遅かれ早かれああいうことは避けられなかったはずで、カップルによってはたとえ不意打ちではあってもそれを嬉しいと感じることもあるんじゃないかなあとか。つまり、小山内さんの自業自得なのに、あそこまでされるのか?という。まーだからこそ小山内さんの恐ろしさが際立ってたとは言えるけど。