必殺お捜し人(6) 勇者の聖戦/小林めぐみ/富士見ファンタジア文庫

勇者の聖戦―必殺お捜し人〈6〉 (富士見ファンタジア文庫)


今時時代錯誤な騎士の格好をしたお爺さんに、「悪の組織に連れ去られたお姫様」の捜索を依頼されたウィル。お爺さんの家族はそれを、彼がボケたせいだと言うが……?


推理小説で真実を暴かれることで喜ぶ人ばかりとは限らないと探偵が苦悩するように、捜し屋が人や物を捜すことを望まない人がいる、とウィルが学ぶ。のはいいんだけど、そこんところのテーマをくっきりさせるにはラストは死んだままの方がよかったんじゃないかなーと思わなくもなかった。ウィルもあれで十分学んで入るだろうけどさ。