EME BLACK(1) 口を開く魔王の迷宮/瀧川武司/富士見ファンタジア文庫

EME BLACK〈1〉口を開く魔王の迷宮 (富士見ファンタジア文庫)


特殊能力者ばかりを集めた機関に所属する主人公の少年とその相棒が、魑魅魍魎がうろつく地下街から民間人を救助しに行く。


良くも悪くも、一昔前のライトノベルらしいライトノベルだった。『どかどかどかん』『二宮少年』もそうだったけど、後に全く何も残らない。キャラクターも凡庸。これだけ主張も何もない話を書くのって逆に凄いことなんじゃないかなあ、と思ったりもする。もうちょっとこう、作品世界の広がりを窺わせる描写とかさあ……。他に2シリーズが並行して刊行されてるというわりと壮大な作品展開なのに、手を出そうという気はまるで起きなかった。