天体戦士サンレッド(7)/くぼたまこと
- ここに来てアントキラーさん(4巻で初登場)の出番が増えてきた。作者のもう一つの代表作である『ぷりん帝国』との違いはバイオレンス描写と並んでこういうチンピラキャラがいるかいないかだと思ってるのだけど、レッドが回を重ねるにつれて比較的丸くなってきた(ヤングガンガン最新号でもそう言われてたし)……というかマトモなところも見せるようになってきたから、その補充なのかしらん。擬音「ヘラヘラ」ってこの2人始めチンピラにしか使われないし。
- ……でも、最初は嫌な上司って感じで、それ以外ではまあ普通のキャラだったのに、回を重ねるごとに傍若無人になってきた気はする、な。
- レッドさんなんか序盤から「子どもが怪我するといけないから」という理由で戦闘員にバトルの後片付けをさせてたけど、そういうことをアントキラーさんがさせるかは微妙なところだし、逆にレッドがチャリをおパクリあそばされるかというと、そういうところはちょっと想像つかない。レッドがヤンキー漫画的なチンピラ(根は悪くない奴)だとしたら、アントキラーさんはDQN。
- そんな2人が顔を合わせたアトミックファイヤーブレードの回と電動自転車の回は、両者の関係がよく分かる話ではあった。
- いや、でもアントキラーさんもヴァンプ様とかご近所の皆さんの前では比較的マトモなんだよなー。そういう意味では、いい大学を出てるけど「最近の若者」の悪いところばかりを抽出したようなロギス君は貴重なキャラだった。
- 『サンレッド』においてネットスラングは大体の場合煽りに使われる、気がする。常考。ああでも(汗)とかはそうでもないか?できるなら漫画でも小説でもあんまり使ってほしくないんだけど、『サンレッド』は現実世界の俗っぽさを売りにしてるから、違和感どころかある意味ピッタリ。
- この漫画の「冷や汗をかいてる」表現が好き。
- かよ子さんのあからさまなサインに気づかなかったり、ヴァンプ様は性的なことに疎いキャラなのか。おばちゃんっぽいのに。