されど罪人は竜と踊る(2) 灰よ、竜に告げよ/浅井ラボ/角川スニーカー文庫

されど罪人は竜と踊る 2 ~Ash to Wish~ (ガガガ文庫)


ウェットな作風で、主人公たちが先に悲劇に涙してくれるので、こちらは特に落ち込まずに済んだ。作中で理不尽なこととして描かれる出来事はあくまで作中での出来事で、作者の方に「こんな理不尽な話作りやがって!」という思いが行かない(『オイディプス王』を初めて読んだ時はひたすら理不尽な話だなあという思いしかなかった。最近だと『コードギアス』のシャーリー関連とかもそうかな。あそこまでいくとある意味笑い話にもなりかねないけど)。もちっとキャラクターに感情移入してれば話は別だったんだろうけど。