異次元騎士カズマ 骸骨旗トラベル(1)(2)(3)/王領寺静/角川スニーカー文庫
珍しく一気読み。多少、いやかなり雑な読み方になってしまった感はあり。
読む前から評判は聞いていたヒロインのNTRは、事前に知っていたからそれほどダメージは受けなかった。やっぱり叙述トリックと一緒で、NTRってそれがあるって聞いちゃった時点でネタバレよね。あと、カズマがぐだぐだ悩みを引っ張らない性格だったことにも救われた、と言えるのかな。視点人物が少なからずヘタレじゃなきゃ喪失感薄いよなあと。このシリーズに入ってから1巻目は事あるごとに前シリーズのヒロインであるエトワールのこと思い出してたけど、2、3巻目では忘却の彼方。戦闘で致命傷受けても大概は「いてえよっ!」で済ませるし。
ラスボスが両生類だったとか、島に閉じ込められていた女の子が烏を操っていたとかいうくだりは、特に必要とも思えなかった。あれもなんらかの史実とかに沿った描写なのかなあ。一応それまで、カズマを召喚した魔術とか以外は、超常要素なしで話が進んでたのになあ。
あと、この話って結局のところ義理と人情の話なんだな、ってこのシリーズで気付いた。けど、それはまあ次のシリーズの感想の時に。