永遠のフローズンチョコレート/扇智史/ファミ通文庫

永遠のフローズンチョコレート (ファミ通文庫)


この手の小説を今読むことは精神衛生上あんまりよろしくないかな、とは思ったんだけど、意外と嫌いになれなかった。どこまでも空虚で退廃的な雰囲気は出色。黒ずくめの死神、とか私を殺した責任がどうしたといったフレーズが頻出するのは、作者にとってそれが表現手段として自然だったからってだけで、特に読者がそこら辺の必然性を探す意味があるとは思えなかったなあ。