謎本ブームとはなんだったのか

いわゆる謎本には二種類があると思う。一つは、「あの漫画のあのキャラにはこんな秘密があった!」といういささかワイドショー的な興味を煽るもの(『スレイヤーズ』の謎本では、リナの生理周期がどうしたといった話を延々としてたような……クトゥルフ神話との関連性にはへーっと思ったけど)。『磯野家の謎』が代表的。基本的には平和なホームドラマというイメージのがある『サザエさん』のグロテスクな最終回を妄想してみたり。ここら辺の知識欲は、後々『トリビアの泉』とかに繋がってくところもあるようなないような。


もう一つは、精神科医・心理学者・社会学者・文学者・ジェンダー論者等が比較的真面目に、あるいは真面目そうに自分の専門分野から作品を解読しようと試みたもの。こっちは『エヴァ』が代表的っつうかそれくらいしか知らない。こちらでは、それ単体では完結せず作品の読解を作品以外に求めることを、初めて知った。


……だからどうしたというわけではない。