雷の娘シェテクィ(6) 皇帝の亡霊/高峰龍二/富士見ファンタジア文庫

雷の娘シェクティ〈6〉皇帝の亡霊 (富士見ファンタジア文庫)


神様、特に人格神について、説得力を持って描く方法について考える。結局のところそれは、現代人にとって理解できるものとして描くか、そうでないことか、のどちらを選ぶか、ということに尽きる。もちろん、人間が描く以上、どうしてもそれは人間の書き写しにしかならない、という考えは正しくて、だから多くの神話も(少なくとも表面上は)人間にも理解できる、人間くさい神様ってのがほとんどなんだろうと思う。実際、この小説に登場する神様もそんな感じではあるんだけど、"すごい力をもった人間"にしか見えないってのもあんまり好きではないんだよなあ。