三つの中篇からなるお話。どっちかというと『王たちの憂鬱』って感じだ。
いよいよ面白くなってきた3巻目。暗闇の中、哭いている大鳳を九十九が目撃するシーンと九十九が酒に溺れて駄目になっていくシーンは、天野喜孝のイラストの効果もあって、ひどくもの哀しさを覚えた。
神様、特に人格神について、説得力を持って描く方法について考える。結局のところそれは、現代人にとって理解できるものとして描くか、そうでないことか、のどちらを選ぶか、ということに尽きる。もちろん、人間が描く以上、どうしてもそれは人間の書き写し…
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