ノーライフキング/いとうせいこう/新潮文庫

ノーライフキング (新潮文庫)

この指がつないだラインすべてに、ありったけの僕の情報が残りますように。もう一度、まことは祈った。いつかこの石を開く者がいれば、僕の力をすべて与えます。だから、忘れないで、まことを。


こどもたちが熱狂するCRPG「ライフキング」が徐々に現実を侵蝕していく、といったような。確かこれが出版された当時というのは、「ドラクエⅢ」が発売された前後だったはずで、つまり、そういう世相を受けたアレ。都市伝説のくだりとかも、非常に懐かしいものを感じたけど、今もああいう子供の草の根ネットワークって強い影響力をもってるんだろうか。ネットの普及に追いやられちゃったのかな。