童貞/酒見賢一/集英社文庫

童貞 (集英社文庫)


女性が主権を持ち、男性は卑しい存在である社会の話。創世神話みたいな雰囲気。『後宮小説』の時に感じたようなキャラクターの面白さ、というのは今回はなし。


女性の象徴である河を主人公がレイプするくだりでクラウザーさんを連想してしまって俺はもう駄目だと思った。生意気にも氾濫を起こし俺様がせっかく作った堤を壊す豚女はレイプしてくれるわ〜!とかそんな。いやホントに。まあ神話ってそういうの山ほどあるけどさ。父である天が娘である海を強姦して大地が生まれた、とか。思春期の妄想力を喚起せずに入られない内容。