痴人の愛/谷崎潤一郎/新潮文庫

痴人の愛 (新潮文庫)


明治・大正の時代の過渡期に生まれた奔放な女性に、情けない男が振り回される。こういうの、当時の共通テーマだったんですかねえ。中高時代に読んで変な性癖を植えつけられなくてよかった。あるいは、純粋な子どもがそういう風に堕していくことを恐れて、国語の教科書などでは極力具体的な、面白いとこに触れないようにしてるのかも。きっとそうに違いない。大人はいつもそうだ!