Webでのファン活動

http://d.hatena.ne.jp/furan/20061114/1163473346#tb

漫画の面白さはコマ割、ページの使い方、伏線の張り方等複雑で、オチはそういった複合的な面白さの集大成として存在するためそれ単体で語るのはナンセンスです。そういった作者が意図した一連の流れを無視してレビューをし、Webでオチだけ切り取り掲載するのは漫画の面白さの醍醐味の大半を削る行為ではないかと思います。


耳が痛い。必ずしも作者の意図を汲み上げることが全てだとは思わないけど、見せ場だけ抜粋して貼る、ってのは誤解も生みやすいやり方だよなあ。


似たような、つまり作品の一部分のみを抜粋して貼る行為として、アニメキャプサイトってのがあるけど。あっちが、私がwebを見始めた2001年当時には既にある程度メジャーな手法だったのに比べ、漫画のレビューでスキャン画像を必ず貼るサイトってのは、あんまりなかったと記憶してる。ここら辺は何でかよく分からないのだけど、アニメキャプなら専用機器を買えばデジタル⇒デジタル変換でそれほど手間もかからないけど、漫画のスキャンだとアナログ⇒デジタルで少々面倒だったから、とか?


匿名掲示板では、今ほどじゃないにせよ、『バキ』とは『HUNTER×HUNTER』とか、色んな意味で続きが気になる漫画のネタバレ画像が貼られることはよくあった。『DeathNote』によりその流れは加速して、コラージュ文化が(オタク界隈では)結構大っぴらになった……ような気がする。


漫画レビューサイトで、その手の画像を結構頻繁にうまく使う手法で印象に強いのは、ヤマカムさんですかね。


現在、web界隈では『To LOVEる』が人気ですが、アレもそういう流れの中にあるのかなあと思いました。作者の前作『Black Cat』の方向性、そこからの転換、お色気物の王道を恐れず突き進んでいく姿勢。そして何より、毎週サービスシーンという名のネタを投下してくれること。そういうのが受けてるのかなあ、とか。