「PopFiction」続報 「The Twelve Kingdoms」はハードカバーらしい
http://www.tokyopop.com/popfiction/
前回の記事から3ヶ月。既に第1弾の4冊は発売されているはずなのですが、公式サイトのフォーラムを見てもいまいち盛り上がっていないようです。まだ各地に行き渡ってないのか、売れてないのか、そもそもこのフォーラムに人がいないのか。
そうこうしている内にも、発刊予定は続々と埋まっていっています。原作通り全13巻予定の「Scrapped Princess」は3ヶ月に1冊ペースで出して、2010年7月完結予定。なんとも気の長い話だ。とは言っても、同じく先の先まで発刊予定が組まれてた「slayers」は売上不振で6巻にて打ち切り、第1部の残り7、8巻は公式サイト通販のみの販売という形が取られるとかいう話があるようなので、他のシリーズの予定もまあ売上次第、といったところでしょうか。
新しく発表されたシリーズとしては、「Chain Mail」「The Twelve Kingdoms」「Trinity Blood: Rage Against the Moons」があります(あと、乙一の「Calling You」もこのラインナップに入るとかいう話を聞いたのですが、どうなんだろう)。最初のは、石崎洋司さんが講談社YA!ENTERTAINMENTから出している作品。amazonの書評を信じるなら中高生に人気があるみたいで。やはり、このレーベルは別に「いわゆる」ライトノベルに拘るつもりはないんですね。ここで、各シリーズの1巻の表紙らしきものも(小さいですが)公開されています。「Trinity Blood」の色合いはなかなかかっこいいなあ。「The Twelve Kingdoms」は、アレだ、なんか「白蛇伝」みたい。
- 作者: Hiroshi Ishizaki,Richard S. Kim,Rachel Manija Brown
- 出版社/メーカー: Tokyopop
- 発売日: 2007/01/09
- メディア: ペーパーバック
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Trinity Blood - Rage Against the Moons Volume 1: From the Empire
- 作者: Sunao Yoshida,Thores Shibamoto
- 出版社/メーカー: TokyoPop
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: ペーパーバック
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Twelve Kingdoms 1: Sea of Shadow
- 作者: Fuyumi Ono,Akihiro Yamada,Alexander O. Smith
- 出版社/メーカー: Tokyopop
- 発売日: 2007/03/13
- メディア: ハードカバー
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さて、その「The Twelve Kingdoms」の第1巻、「Sea of Shadow」ですが、どうやらハードカバーで出る模様。今まで出たPopFiction作品の2倍の値段です。
フォーラムを見てると、翻訳を熱望されてた作品みたいで、多少値が張っても買ってくれるという目算と、あとこのレーベルを読み捨て専門にはしないぞ!という気持ちの表れでしょうか。……ただ、ちょっと気になるのは、これ日本の文庫版の上巻に当たる分だけなんでしょうか?まだ詳細が出ていないからなんとも言えないんですが、ページ数は240ページと、他の作品とそう変わらないし、文字数とかで調整しても、うーん、どうなんだろう……上下巻分で1冊なら、読者のコスト的には他のシリーズとそう変わらないんですが。
そういえば、今、日本の漫画業界では完全版が流行ってるけど、ライトノベルから愛蔵版ハードカバーとかでそういうのが出ることってあるのかなあ。
Slayers Text, Vol. 1: The Ruby Eye
で、これは余談なのですが、前回の記事から2週間かそこらして、amazonで注文してた上の商品が届きました。PopFicitionレーベルじゃないですが、tokyopop社の奴。
見たところ、コンビニに置いてあるリミックスコミックみたいな感じでしょうか。ペーパーバックって大体こういうのなのかな。
ちゃんと読まず、暇な時に適当なページを開いてはニヤニヤする、ということを繰り返しているのですが、とりあえず気になったところ
- 当然だけど左綴じカバーなし。
- 「THE NOVEL THAT INSPIRE THE HIT ANIME!」表紙上に書いてある煽り。やっぱりそういう位置付けなのね。
- 原作口絵、本文挿絵全て収録。
- L様のあとがきもちゃんと再現。
- お決まりの富士見編集部による解説はなし。
- 擬音はあるけど、フォント弄りはなし。
- 呪文のルビなし。<ドラグスレイブ>はそのまま
。
作りは概ね文句ないんだけど、ルビがないのは寂しいなあ。てか、「Twelve kingdoms」も、確かもう発売されてる「Seikai」もルビ満載なのに……と思ってフォーラムを見たら、訳者・編集者もそこら辺は苦労してるみたいです。アーヴ語に大分悩まされてる模様。ううむ、でも、「Slayers」の呪文くらいなら漢字表記入れて横に「Dragon Slave」って書いて、とか出来ないのかなあ。
ちなみに、例の呪文はこんな感じ。
Thou who art darker than dark,
Thou who art deeper than night,
Thou of the Sea of Chaos,
The Golden king of Darkness
I call upon thee,
I pledge myself to thee;
Let us stand together,
And let the fools
Who would destroy us
Feel the force of our power.
ちゃんと読んだら、ちゃんとしたレビューを挙げるかもしれません。
「ライトノベル」アメリカで続々刊行。
http://d.hatena.ne.jp/ceena/20060917/1158493401
もう一月以上前の記事だけど。注目はSeven Seas Entertainment。文庫版サイズ。いきなり「かのこん」を持ってくるとかどういうことよ。