未来放浪ガルディーン(1) 大熱血/火浦功/角川スニーカー文庫

大熱血。―未来放浪ガルディーン〈1〉 (角川文庫―角川スニーカー文庫)


日本一新刊を出さない作家の人、初挑戦。男として育てられてきた元王女と、趣味が女装の男によるスチャラカ珍道中。……「スチャラカ」って言葉も、もう長らく聞かないなー。


面白かったけど、パロディネタがあまり(というかほとんど?)分からなかったのがなんとも。この第1巻の発売が1986年。あとがきで「若い人にはわかんないですよ、この本の読者には。多分」と言ってるけど、そもそもこの時点での「若い人」というのを15歳辺りと仮定しても、現在そろそろ三十路も半ばに差し掛かっている筈で……。


もう一つ、あとがきの座談会で「この企画は元々アニメ用に作られたものだったので、ロボットが登場します」みたいな話があって。なるほど確かに巨大ロボットと言えばアニメだよなあ、とは思ったけど、実際のところそれはなんでだろう?スポンサーである玩具会社の商売上の理由、というのはなるほどその通り。同じような理由で、魔法少女物もアニメに集中してるんだろうな、とは思ったけど。オタクの巨大ロボ好きを考えると、もうちょっとあってもいいような。巨大ロボット物で有名なのって、「フルメタ」と「ARIEL」くらい?あと「風の白猿神」とか(そういえばアレの解説が火浦功だった)。……あ、「コールドゲヘナ」もあったわ。つっても、漫画でもそんなに多い印象ないしな。やっぱりアニメに限って異常に多い、ってだけなのか。そこでHJ文庫の登場ですよ!


ちなみに私が読んだのは角川文庫版。まあ表紙でうら若い女性が胸部をさらけ出してますわはしたない。