9S/葉山透/電撃文庫

狂気の科学者・峰島勇次郎が遺した数々の「遺産」。その一つを搭載した循環環境施設スフィアラボがテロリストに占拠された。その奪還に、天才的な頭脳を持つ少女と、殺人鬼の血筋を引く少年が当たる。

こんだけ色々詰め込んでもあざとさを一向に感じさせないのは、作風のおかげなのかなあ。結構ページ数あるんだけど、さくさく読めました。「スプリガン」とか好きだし。こういう主人公最強ものだとあんまりない、少年漫画的な「知恵」を使ったバトルとかもあって、割と好感が持てる作りでした。ただまあ、もうちょっとあざといぐらいが個人的には好みです。やってることは派手なのに、何故か地味に見えてしまう。星野亮辺りと似たような感じですかね。