大久保町の決闘/田中哲弥/電撃文庫

大久保町の決闘 (電撃文庫)


主人公の光則は、受験勉強のために父方の実家がある大久保町で夏休みを過ごすことになる。しかし、そこは男がみんな拳銃を持ち歩き、時には決闘するガンマンの町だった。


面白かった。なんつうか、読んでて全然詰まらない(面白いの反対じゃなくて)んですね。結構饒舌ではあるんだけど、すらすら読める。ページをめくる手が止まらない。こういう感覚は、秋山瑞人の著作を読んでる最中のそれと似てるかも。スラップスティックコメディのライトノベルということでは川崎康宏を連想したんだけど、こっちのがちょっと温度高めかもしれません。というか、川崎康宏が低すぎなんですが。作者の人は元々吉本興業で台本を書いていたらしい。なるほど納得。あと、主人公の立ち位置で何故か「カメレオン」という漫画を思い出しました。


しかしこれ、続刊探すのが難しそうだなあ。あと2冊はハヤカワが復刊してくれることを願いつつ、先に「ミッションスクール」か「やみなべの陰謀」を読もうかな。