ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜#1「ソード・ダンサー」

ほのちゃんの 腋が


……えーと、これに関しては思い入れもそれなりにあるので、ちょこっと書いてみます。


キャラデザは、後藤なおの絵に比べれば確かにキャッチーな魅力はないんだけれど、小説の挿絵ぐらいならともかく、アニメであの絵を再現してそこそこにシリアスなアクションをする、というのはちょっと無理があるので、ここらへんが丁度いい妥協点かなあ、と思います。例えて言うなら、.hack//signとぷに.hackみたいなもん。他の人ほど男の顎も気になりませんでした


作画は良好で結構動くんですが、あんまり爽快感のある動きではないかなあ。見せ方の問題?特に火乃香の場合、居合いっつう静と動がはっきりしてる剣術(by四乃森蒼紫)が武器なんだから、もう少しアクションシーンにメリハリが欲しい。と、思うのは「Black cat」の思い切り方が印象に残ってるからでしょうか。


脚本は、いい仕事してたと思います。原作だと初っ端からイクスと出会ってるんですが、アニメだと最初に未確認飛行物体が落ちてきて、それに対処するザ・サード評議会議論の様子を入れて、最後でイクスと出会う。壮大な(CMで言ってました)物語の始まりを予感させる導入。TVアニメの枠に合わせて原作の構成を変える。でも矛盾は出さない。原作の味も削がない。職人的な脚本。


総じて、原作をきっちり再現しつつ、TVアニメでも見れるものに仕上げてきた、という感じでした。……ただ、なあ。ここからは個人的な願望の話になるんですけど、原作がいまひとつパッとしない理由って、作者の見せ方の問題だと思うんですよね。題材自体は、目新しいものはないけど、そんな地味でもない。だから、別の表現媒体になればもう少し絵的に面白いものを作ってくれるかと期待してたんですが……


ちなみに、このまま原作準拠でいくのなら、お話的に面白くなることはあっても、急激に化けることはないと思いますよ。逆にひっかかるようなところもないですけどね。