レモネードBOOKS(1)/山名沢湖
本好きの彼氏と、無趣味な彼女のお話。「委員長お手をどうぞ」ほどハイテンションではないけど、やっぱりいい感じにファンタジー。仕事とか趣味とかに打ち込む日常から、ふっと気がつくと別世界に飛んでる、みたいな。読んでて気持ちいい。
特に好きなのが3話「いつか晴れた日に」。
「いつか」買おうと思ってるものってありませんか?
今はまだ機が熟していない
でも買ったら幸せになるだろう
そんななにか
(中略)
こういう時間が実は楽しい
あえて長びかせていたいような
恋の始まる手前のような
私も、こういう時間はとても好きです。ネットの評判を見てみたり、冒頭だけぱらぱらと読んでみたり。というか単に、優柔不断で次は何を読むか、決められないだけなんですけどね。でも、そういう時間はとても楽しい。
12話「夏の栞」で挙げられている栞に関しては、私もあまり使わない人ですかね。メインジャンルがラノベだと、自然集まる栞もそれに準じたレーベルのものが多くなるんですけど、そういうのは大抵キャラクターもののイラストが入ってて、正直外ではちょっと恥ずかしいし。だから、本屋でブックカバーをかけてもらって、その折り込んであるところを読んでいるページに挟んでおく、ということをやっています。厚いものだと、あんまり本によくなさそうなんですけどね……。
各章タイトルの元ネタは、「おもいでエマノン」と「趣都の誕生」しか分からなくて悔しい思いをしました。ああ、もっともっと本読みたい。
・山名沢湖「レモネードBOOKS」章タイトル元ネタ集
http://d.hatena.ne.jp/sayuk/20060128