蠅の王/ウィリアム・ゴールディング 平井正穂訳/新潮文庫

蠅の王 (新潮文庫)


晦日になんでよりによってこんなものを読んでいるんだろうと、ふと我に返ると少しアレな気もしたけど、まあリヴァイアス分を補充したかったのでしょうがない。


タイトルの意味は、まあゲームや漫画でもよく見かける悪魔の偉い人ではあるんだけど、作品中においてああいう姿で出てくるとは思いませんでした。


疑問なのは、子どもたちの中に何故女性が一人もいないのか、ということ。辞書的な意味での「少年」というのは男子も女子も含むわけで、ひょっとしたら特に記述されていないだけで小さな子どもたちの中には女の子がいたのかもしれないけど。性的な暴力を描きたくなかった?単純な暴力の世界だけを描くためには女性は不要だから?何か物語的な意味があったのか。それとも時代的な背景が関係してるのかな。