封仙娘娘追宝録 こゆい眉毛のゆううつ

megyumi2005-11-20

最近ろくごネタばかりですいません。浮かれてるんで勘弁して下さい。といったところで今回は、「スレイヤーズ」におけるリナの胸ほどじゃないけど、本編でもファンの間でも度々ネタにされている和穂の眉毛がより太く、濃くなっていく過程を追ってみたいと思います。既にどっかでやってそうですけど……ちなみに、最新刊以外のネタバレ含みます。


第1期

まだ、十五かそこらだろう、幼さの残るほっそりとした顔に、柔らかいがしっかりとした眉毛が目立った。

記念すべき1巻「天を騒がす落とし物」より。この時点では眉毛よりむしろ、それこそあらいずみるいばりのどんぐりまなこが目立ちます。最新刊の塗りもなんだか終盤の「スレイヤーズ」っぽいですし、憧れなんでしょうか?



3巻「泥を操るいくじなし」より。「柔らかいがしっかりとした」というよりは、海の男のような荒々しい、といったような形容が似合いそう。

第2期


奮闘編1巻「くちづけよりも熱い拳」より。太さや濃さといったものはこれまでとあまり変わっていませんが、今まで前髪の後ろに隠れていた眉毛を前髪の上に描くことで、より一層の自己主張が可能となっていきます。


あんな目立つ特徴なら、忘れるはずがないと思いつつも、勇吾は標的の特徴を思い出していた。
年の頃なら十五、六、道士のような白い道服を身につけた娘が標的だ。そして、少し太めの眉毛を持つ。

6巻「憎みきれない好敵手」より。左の和穂は顔が大分丸くなっていて眉毛も太く、ぽっちゃりした印象。右は、和穂の兄・程穫も描いてあります。彼に関しては4巻「夢をまどわす頑固者」で「柔らかいが少し太めの眉」という記述があり、和穂の眉の太さは遺伝ではないかという説が出たのですが、こうしてイラストで見ると和穂ほどではありませんね。


「そうよそうよ、貧相な小娘のくせに」「若いからって威張ってるんじゃないよ」「なんで道服なんか着ているの」「眉毛太いんじゃない」
(中略)
「……殷雷、そんなに私の眉毛って太い?」
(中略)
宝貝により、常軌を逸する力を持った敵はいちいち、和穂の眉毛が太いなどという悪口を飛ばしたりはしない。
たぶん、これからも敵もそんな子供っぽい真似はしないだろう。
かつて経験のない斬新な攻撃に、和穂の心は多少なりとも動揺しているのだ。
(中略)
「はいはい、和穂よ。お前の眉毛は太くないぜ。だから気にするな。
……ちょっと濃いとは思うけど」

奮闘編2巻「切れる女に手を出すな」より。左は本編から十年経った後の和穂。眉毛の太さは相変わらず。でも、現在進行中の巻で既に眉毛がこのイラストより太いのは、内心気にしていて剃りでもしたんでしょうか。右は、この頃になると和穂の表情を表現するのに眉毛が大きな役割を果たしていたという好例。

第3期


8巻「刃を砕く復讐者(上)」と奮闘編3巻「名誉を超えた闘い」より。この頃になると、書道用の筆の毛先のような形になり、もはや眉毛ではない何かに。もっとも、絵によってかなり違いはあるのですが、ひさいち氏が眉毛を一筆入魂の想いを込めて描いているのは間違いありません。

そして、現在


勿論、勿論今後とも刊行は続いていくでしょうが、はたして和穂の眉毛はどこまで太くなるのか。眉毛が人間たちに反乱を起こす話をろくごが書く気はあるのか。その秘密が明かされる日は来るのか。乞うご期待。