ビートのディシプリン SIDE:4/上遠野浩平/電撃文庫

ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)


主人公ビートは、最強のMPLSフォルテッシモから「カーメン」なるものの探求を命じられる。その過程で何故かそれまで所属していた統和機構の抹殺対象に認定され、次々と合成人間達の襲撃を受けることになってしまう。ふとしたきっかけで彼と邂逅した浅倉朝子という少女も、「モーニンググローリー」なる能力を生まれ持ったことからそれに巻き込まれることに。この際週間で、ビートの旅路はようやく終わりを迎える。最終巻。


結局「カーメン」ってのは自分のルーツと拠り所みたいなもの、だったのかな?そういうのをちゃんと合成人限どもが持つことが統和機構の崩壊に繋がる、と。なんかスッキリしないけど、そういうことなんでしょう、多分。


んー、しかし主人公とヒロインは最後までキャラとしての魅力を見出せなかったなあ。多分、ビートと朝子の2人が少年漫画の王道的なポジションにいるせいなんだろうけど。どっちかというとフォルテッシモやイナズマ、モータルジム、パールといった脇キャラのが惹きつけられる。特にフォルテッシモは今回、こっちが主人公じゃないかと思うくらいの活躍とヘタレっぷり。彼が突破するのはいつの日になることやら。


んで、あの引きですよ。正直、アレでこれまでのお話が頭の中から吹っ飛んだ感じ。これがいつか言ってた「魔女の時節」に繋がるのかな?さっさと出せー。