ループ/坂本真綾

ループ


久々のシングルってことで、いい機会なので自分語り。私がこの人のことを認識したのは99年、「ハチポチ」のCM。結構古参ぶったりもしますけど、実は浅かったりします。その頃、実は私は副業:声優みたいなポジションが嫌いだったので、最初は「あーまたこういう人が……」くらいの印象でした。その後、高校の友達にCDを借り、MDに入れて通学時に自転車こぎながら聞いてたら(田舎なんで学校まで40分くらいかかる)、じわじわとハマってきたと記憶してます。で、00年発売「指輪」「しっぽのうた」辺りを聞いて一気に落ちました。確かこの頃、「カウボーイビバップ」で菅野BGMを知ったことの相乗効果もあったようななかったような。「リスキー・セフティ」「天空のエスカフローネ」見たのも同時期だったなー。あと、受験勉強の傍らに聞くと、やっぱりね。そして01年、私の大学入学とほぼ同時に「Lucy」発売。確かやたら「すっかり大人になった20歳の坂本真綾」みたいな売り方をしてて、まあ新生活への期待やら不安やらで胸が一杯だった私にジャストフィット。以降、信者の道を歩むことに。そういえば大学のクラスで初めて友達になったH君、この人のライブチケットを5万くらいで売りつけようとしてくれたH君は今頃何をやってるんだろうか。


んで、今回のシングルです。まずは「ループ」。感想見て回ってると大体好評だけど、菅野と比べるとやっぱり……という人が多いみたい。まあストレートではあるよね。「約束はいらない」みたいな転調?は絶対しなさそう。そこをどう見るか。私は、この曲自体はかなり好きだけど、なんとなく「石田耀子辺りが歌ってそう」という失礼なイメージを抱いてしまいました。そういやあの人、アニソンベストヒット集みたいので「ヘミソフィア」「プラチナ」なんかをカバーしてたみたいね……。歌詞は好きです。サビの部分の、「この星が平らなら二人出逢えてなかった」とか、「語りかけてくる文字を小説と呼ぶのなら届かない言葉は夢かなあ?」なんていわくありげな辺りも。


カップリング曲の「ハイタッチ」は、賛否両論。アップテンポな……えーと「グレープフルーツ」に入ってそうな。ある意味、アニソンっぽいと言えばこっちのがアニソンっぽいかもしれない。インパクトもあるし、ライブでは盛り上がりそう。個人的にはこっちのが好き。というか脱・菅野第1弾なんだから、これぐらいはっちゃけてほしかった。否定派の「曲に声が合ってない」ってのも分からんでもない。でも、「Honey bunny」好きな人間ですから。あれ人気ないらしいね。


まあ結局坂本真綾菅野よう子かって話になるんだよなあ。今まで自分のことを坂本真綾好きと信じて疑わなかったのに、それが全て作曲者の采配によるものだとしたら、と考えるとちょっと恐ろしい。あと岩里祐穂保刈久明か。こっちとしては別に、この組み合わせに何の行き詰まりも感じてなかった、というかずっとこのままで行くと思ってたのに。本人としては色々あったんだろうね。


あーいつも以上に自分の考えが整理できない。次のアルバムはどうなるんだろうな。