まちがいだらけの日本語文法/町田健/講談社現代新書

まちがいだらけの日本語文法 (講談社現代新書)

ぶんせつ 0 【文節】


日本語の言語単位の一。文を、実際の言語として不自然でない程度に区切ったときに得られる最小の単位。たとえば、「赤い花が咲いた」という文は、「赤い」「花が」「咲いた」の三つの文節から成る。文節は、一つの自立語、またはそれに付属語の付いたものから成り、それ自身一まとまりの音声上の特徴をもつ。〔橋本進吉の用語に始まる〕

goo辞書より


上を見れば分かる通り、学校で教えられる国文法において基準となる単位、「文節」の定義は非常にあやふやなものである。このような単位を目安に、直観で問題を解いていく現代の国語教育の間違いを指摘し、改善を求めていくという内容。


タイトルから、また「最近の若者は……」的な内容かとも思ったけど、違った。考えてみれば確かに、私たちが義務教育で日本語を学ぶ時、既にある程度読み書きできることを前提としていて、だから根本的なところを飛ばしがちだ。これは、英語の授業で時制などのお約束事が文章にどう作用していくか、みたいなことを1からしっかり勉強するまでは意識しなかった。そういう文法的なことが日常生活で役立つかどうかは別にしても、せめて学校では教えとくべきではないでしょうか、とはちょっと思った。


それとこの本で指摘されてる、一つの文に含まれる修飾語が多過ぎて読み難い、ってのは私の悪い癖。自覚はしてるんだけど直らない。どうにかしなきゃね。