ストーカー

ストーカー 特別編 [DVD]


大型スーパーの写真現像コーナーで働いている孤独な中年男性が、自分は手に入れることが出来なかった幸せそうな家族の写真を見ている内、自分もその中に入りたいという危険な妄想にのめり込んでいく。追われる被害者より、追う犯罪者の方に感情移入する映画。怖いというより哀愁漂う中年男性は、「最強伝説黒沢」を思い出した。ベクトルはかなり違うけど。

サイは気付くべきだった。「プライベート写真なんて、幸せな時に撮るものだ」ということに。誰も悲しみの顔や怒りの顔なんて残しておきたくない。この手の写真が残っているのは、余程の有名人か大惨事の被害者ぐらいだろう。この幸せな瞬間をせめて写真に残しておきたい!と思った時、人はニッコリ笑ってポーズのひとつもとったりするのだ。だから写真だけで、幸せかどうかをはかることは出来ない。

http://d.hatena.ne.jp/TJ-Kagawa/20050309/p1


ここら辺の感想は結構膝を打つものだった。


ところでミーハーな私がこの映画に興味を抱いたのは、実は某所で、子供がエヴァ量産機のおもちゃを手に「これは正義の味方なんだ。エヴァンジェリオン(英語発音。英語圏ではこう発音されてるのかな?)羽根が生えてて銀の剣で空から悪い奴をやっつけるんだ」なんてこれの主人公に言ってる画像を見たからなんですが、結局量産機を「正義の味方」にしたのって作った側の勘違いだったのか意図的なものだったのか。色々妄想を膨らませたい気もする。