巌窟王#23「エドモン・ダンテス」

結局最後まで、演出と声優の演技と音楽に騙されたもんがちってのは変わんなかったか。勿論それをふまえて、自分は喜んで騙されてたわけだけど。あれほど違和感の強かったGONZO・CGによるロボバトルでもちゃんと盛り上げた辺りは見直したよ。


ご都合主義も結構、というか演出のためならむしろ望むところ。パティスタンがアルベールを庇ったのは、散々馬鹿にされたアルベールのアホさ加減=CM曰くイノセンスに惚れたから。自分で撃った筈のアルベールをフェルナンが人質にとられて命乞いまでしたのはあの時正気じゃなかったってだけで元々子煩悩な父親だから(にしても死に際はカッコよすぎたけど)。ただ、フェルナンに命乞いされても実にいい表情で「私が欲しいのは絶望だ」と言ってのけた伯爵が、パティスタンを撃ったぐらいで身を翻してどっか行こうとしたってのは納得いかんなあ。ベルッチオやエデ辺りならまだしもパティスタンと伯爵が絡むようなシーンってありましたっけ?それとも、アルベールの「みんな逃げてるだけじゃないか!」に感化されたか。巌窟王の「契約は成就した」ってセリフから、伯爵が巌窟王に完全に乗っ取られたってことか。あ、それが正しいかも。


あのアルベールと伯爵がキスしたかのように見えたシーンは、まー耳元で何か囁いたんだと思うけど、背伸びする仕草とか明らかに狙ってるよなあ。ただまあ、この際ホモでもいいんじゃないかとか考えてる自分もいる。


結局、アルベールはみんなに散々アホ呼ばわりされてて、それでフランツとか色々犠牲も出たわけですが、そのアホっぷりが最後の最後で再び肯定されたって感じか。伯爵の「覚えていて欲しい……私の名前はエドモン・ダンテス」ってのは、牢獄に長いこと閉じ込められてて、友人達もむしろすすんで記憶から忘却しようとしていたってことを考えれば、順当な願いととれなくもない。


こんなもんで。最終回はアルベールを巡ってペッポ、ユージェニー、エデが水着でなんやかや。