ライトノベルの市場規模 電撃文庫4年連続二桁成長

http://scientificclub.edisc.jp/diary/d200502c.html#23_text

で、本来ライトノベルというか「ジュブナイル小説」だよね、このターゲット層が高校生前後という事を考え合わせると、広義のオタク層どころか狭義のオタク層にすら訴えきれていない、ごく狭い層に特化しすぎた薄く頼りない市場実態が浮かび上がってくるわけでして…(^^;


経済的なアレコレとかはちょっと私には分からないので、ちょっと関連するかもしれないししないかもしれない当たり前の話を。やっぱりライトノベルって、中高生以外ではオタクしか読まないと思うんですよ。アニメ、漫画、ゲーム。この3つはオタク以外のいわゆる「一般人」も楽しむかもしれないけど、ライトノベルにはそういう余地はあまりなさそうに見える。何故って、前者の3つはそれぞれが独自のメディアだけど、ライトノベルってのは当然だけど小説の一形態でしかないから。オタクじゃない普通の大人が、無数の小説から、わざわざアニメ絵つきのライトノベルをとる意味がない。そしてそれは大部分のオタクに関しても同様。アニメも漫画も「卒業」しない、でもライトノベルはとうの昔に卒業しました。だって一般小説読めばいいじゃん、って人は多い。SFもミステリーもファンタジーも、ライトノベルで読まなくていい。だから、ラノベ好きっていう人種は相当の好き者と考えていいでしょう。成長してる電撃で、というか現在のライトノベルで間違いなく最も売れてる作品の一つである「キノの旅」でさえシリーズ累計270万部、1冊辺り34万部だということを考えると、規模の小ささが伺えるというもの。


http://kusanoyakata.com/mt/archives/000150.html


で、結局何が言いたいかというと、ライトノベルが現時点ではこういう一部中高生+オタクに向けた小説の一形態でしかない以上、市場規模も相応のものだと考えるしかないのかなあ、と。それもこれも、大勢の人に「これだ!」と説明できるラノベの魅力ってのがよく分からないというのもあるんでしょうが。「あなたが思うものが(ry」じゃないけどさ。作品単体で裾野を色々広げていってもらうしかないのか。


・現在のライトノベルは、スレイヤーズが売れていた全盛期の頃の60%の市場規模しかない
http://d.hatena.ne.jp/mashco/20050225#1109295112


ちょくちょく出る話ではあるけど、やっぱりそりゃそうか。あかほりさとるか誰かが「刷れば売れる時代だった」なんて言ってましたし。根拠も何もないけど刊行数がそんなに変わったとは思えないので、シリーズ毎の売上げの問題?萌えラノベの氾濫?私が通ってた中学では、「ゴクドーくん」「天使なんかじゃない」辺りはかなりの人が読んでたと思いますが、今はその辺どうなんだろ。みんなが読んでるようなシリーズってあるんだろうか。まー漫画でもゲームでも市場規模の縮小なんてのは叫ばれてることで、ラノベだけに限った話じゃないんでしょうが。



ƒ‚ƒmƒOƒ‰ƒtより
http://www6.ocn.ne.jp/~katoyuu/より