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ナマステー。インド人と貧乏ネタのギャグ入った、ちょっと叙情的なホームドラマという感じ。想像してたより爽やか。数年前に読んだ安倍吉俊の漫画版と大筋は変わってない、はず。あっちはたまにかかってくる実家からの電話が病気がちな母親と弟の存在を思い出させて、二年目の受験に対する焦慮を加速させる、みたいな描写が頻繁にあったと思うんだけど、こっちはそこらへんは控え目。そのせいでまゆがなんで終始物憂げにしてる理由が分かりにくいところもあるけど、その辺は軽く示唆する程度に留めといても問題ないかな？あと、宇宙人を受け入れたせいでまゆこが受験落ちた、とかも語られてない、ような。基本的にあえて言葉で語らないアニメ。一時期だと雰囲気アニメなんて呼ばれそう。
アニメ版は、宇宙船が落ちてきたクレーターがある、一応設定的には関東のどっかなんだろうけど微妙に日本にはなさそうな田舎の風景が好き。新海誠ほど気合入れて描いてはいないけど、逆にその薄ぼんやりとした感じが魅力。ちょっと引いた視点から見たキャラと景色を描いたカットが多いのは、カントリーでいかにものどかな景色とまゆの焦慮のギャップ、みたいなところもあるのかなと妄想。特にそれを感じたのは神戸守が絵コンテ・演出した8話。神戸守ってそんな知ってるわけじゃないんですけどね。夕方、田園風景に並ぶ電柱の影とか、嫌いじゃないよ？まゆこがバイトしてる洋食屋の事情とか下宿してる銭湯の倒産問題とかを核とした人情話も好き。
声優話。川澄綾子宮村優子ときどき折笠富美子川上とも子ところにより一時能登(名無しキャラ)。折笠富美子はまゆこの予備校での友人役。今メインはってることが多い高い声を上げる役柄より、多少声のトーン下げてるこっちの方が好みかなあ。