BLACK BLOOD BROTHERS(1) 兄弟上陸/あざの耕平/富士見ファンタジア文庫

BLACK BLOOD BROTHERS〈1〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)


Dクラッカーズ」でスマッシュヒットを飛ばしたあざの耕平の新シリーズ。DMで連載中。


「ネットや口コミでファンを増やし続けたDクラッカーズ」という帯の文句に対して「それってお前らの宣伝が足りなかっただけだろ」という某所での発言はまあその通りだと思うけど、売れたからいいじゃない。不遇の名作ってなんか響きがいいし。


うーん。なんか展開がベタというか王道というか、万人向け狙ってるというか。吸血鬼って題材がそう思わせるんだろうか。確かにこの人はDクラでもドラッグなんて扱ってる割に展開は結構ベタなとこがあって、でも王道をきちんと書けるってのはなかなかできないことで、そこが評価されてるのかなーと思ってたんだけど……何かが足りない。色々もうちょっと捻るところがあったような。ネーミングとか。


見所はバイクで疾走しながらのスピード感溢れるアクションシーン。ここで一気に引き込まれました。ジローの感覚を共有するミミコの感覚をこっちも共有したかのよう。「特区」の設定とかも作りこまれてそうで好き。ややコメディタッチ過ぎるキャラもOK。話の方も第1巻ということで、まあこれからこれから。期待してます。