かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜(3)/桂遊生丸
こちらは逆に、表紙の方が微妙に微妙な作品。カラーに関しては「ゆめりあ」の方がよかったなあ。発売から1週間してからアニメイトに行ったら、既に売り切れでした……。アニメ化タイトルでこういうことは初めて。逆に、近くのまんが王は棚段三つぶち抜きで並べられてましたけど。既に重版決定とかなんとか。
水族館デートとかパジャマパーティーとか体育祭とかああんもぉおああんもぉおおおおおお!!150P、走ってるはずむの擬音が「ぽてぽて」って。「ぽ て ぽ て 」って。ああんもおおおお!!
終盤では、人気作につきもののグダグダ展開を回避すべく、デウス・エクス・マキナが発動。始まりがああだったから、ラストはもう一度宇宙人関係が関わってくるだろうな、とは思ってたけど……生きるか死ぬか、とか出されるとなあ。まあ、生殖行為というか、恋愛は種の存亡に関わるってことで、間違ってはいないのかも知れんけど。その点、「羽が千切れて傷つかないように、はずむにはやす菜ととまりのどちらを選ぶにしてもゆっくり選んでほしい」と言っていたあゆきがあそこで泣くってのは、キャラ配置として正しいなあと思いました。
こはるびより(2)/みづきたけひと
本当に「もえぎょうかい」なるものが存在するとして、供給過剰と言われてるこの業界、実は自分に合った作品を見つけることは意外と難しい。それは例えば作り手が描きたいことと読者が読みたいものの乖離のせいだったり、自分の好きな要素がその作品を構成する要素の一つに過ぎなくて、あとのものは全部気に食わないせいだったりします。そういう意味では、最大公約数……かどうかは知らないけれど、確実にニーズが存在すると思われる要素だけを集めた「電撃萌王」という雑誌は、時間がなく効率的に「もえ」を摂取したい読者にはありがたいのでしょう。「萌えなんてのは自分で見つけるものなんだよ!」という批判に対し、「趣味ぐらいにそこまで面倒くさいこと出来るか」と返せる不屈の意思を持ったライトユーザーこそ、尊敬に値する存在なのです。ストーリーなんて飾りです。えらい人にはそれが(ry
つまり何が言いたいのかというと、好きってことさ。終わらない文化祭前日を楽しめ。メイドロボで着せ替えとか、そんな内容でした。表紙から想起される内容への期待を裏切らないという意味では優秀な作品です。