「魔術士オーフェン」新シリーズが2011年秋からスタート、イラストは引き続き草河遊也が担当、発売元はTO BOOKS

http://gigazine.net/news/20110301_sorcerous_stabber_orphen_new_series/


2010年夏、秋田がtwitterでほのめかしていたオーフェン」続編の話が実現に至ったことが、なにかと秋田関連の話題を取り上げてきたgigazineで発表された。アニメのニュースと情報によると発売元はT.O.BOOKS。「単行本」と言っているので、判型は四六版だろうか。


内容は上記の「秋田禎信BOX」に収録された後日談の、さらに後の物語」とのこと。そもそも「オーフェンはぐれ旅」の大元であるファンタジア文庫版は第1部10巻第2部10巻で2003年に完結している。それが2008年に秋田の公式サイト「モツ鍋の悲願」で第2部終了直後の後日談=第3部の冒頭である「キエサルヒマの終端」が掲載。キエサルヒマを脱出するオーフェンをクリーオウが追いかけるこの話が話題になり、「秋田禎信BOX」に繋がる。同BOXは「終端」他、第3部開始からさらに20年後(シリーズ的には第4部冒頭くらい)、新大陸で魔術学校を開いているオーフェンをティッシの息子が訪ねるという内容の「約束の地で」などが収録された。


秋田禎信BOX

秋田禎信BOX


gigazineで公開されているイメージイラストには、「約束の地で」に登場したオーフェンの子どもである三姉妹ラッツベイン・エッジ・ラチェット、ティッシの息子マヨールと思しき姿が。次世代キャラが主人公となるのかな?なんとなく第3部に当たる「キエサルヒマの終端」〜20年後までの話は飛ばされるような気がしないでもないのだけれど、どうなんだろう。そしてシリーズと銘打っているということは、2巻、3巻と続いていくのか?


発売は秋からだけど、「この新シリーズ発売に先駆け、全国書店にて4月から書き下ろし短編収録の小冊子を配布するとのこと。この短編は、長編単行本にのちほど同時収録予定です。」とのことで、春から忙しくなりそう。あ、3月の『ハンターダーク』はこれに合わせたのか?なにやらサイン会も開催されるようです。


ハンターダーク

ハンターダーク


またBOXの再販ファンタジア文庫版の新装版については秋田のtwitterによると、


とのこと。ただあのBOXの構成として全3巻収録だったんだけど、「魔術士オーフェン 往時編 怪人、再び」だけ「魔術士オーフェンはぐれ旅」の巻でなく「未収録短編集」の巻に収録されていたので、その扱いがどうなるのか気になるところ。


ちなみに以前モツ鍋に掲載されていた第3、4部の概要はこんな感じ。

魔術士オーフェン』の後日談設定って正味、どれくらいあるのか?
当時のあとがきでもちょくちょく触れた気がしますが、このシリーズって本編が第1部から第2部で完結しているものの、設定だけなら第4部までありました。
これは話を続ける予定で準備していたわけではなくて、単に思いついたからあったというだけで、おかげできちんと整理したものでもありません。
なのできっちり時系列を表なんかにしてみると齟齬もあろうかと思います。特に航海にかかる時間とかさっぱり未定なので。
まあ仮に話として書くことをイメージすると、こうなったんじゃないのかなー。的な。
『キエサルヒマの終端』が第2部〜第3部の橋渡し。
第3部は開拓団が新大陸に着いてからの話になります。
きっとわたしは、着いた直後1ヶ月から2ヶ月をすっ飛ばして、ある程度開拓村の基地が出来たとこからスタートさせるはず。
当面の話のメインは、先発したカーロッタちゃん率いる開拓村との抗争になるんでしょうけど、主人公は自分のいる村ですらほとんど信頼してもらえない、ちょいキツイ境遇です。
指揮系統的なものにそのへん現れてます。
開拓団はサルア君をリーダーとしていて、エドガー&ドロシーがスポンサーからの監視役としての代表。警備隊はメッチェンが隊長、管理職としてその上官がコンスタンス。
で、主人公はドロシーの直属で、開拓団の人たちからしてみると、煩い監視役の側の人間なわけです。
でもリソースとして否応なく頼られるという立場でもあり、こき使われます。
カーロッタ村と抗争してるうちに悪の権化、元祖魔王のスウェーデンボリー(主人公の名前がフィンランディなのはこの駄洒落になってるって言ったら、信じます?)や神人種族が登場して、しっちゃかめっちゃかになります。
ここらだけで、3年間くらいの話になるはずなんですよね。まあ途中たびたびすっ飛ばすでしょう。
その間に主人公、結婚してますし。あ、そうだ。多分、エドも(キエサルヒマを往復するスクルド号に紛れ込んで)やってきてます。
カーロッタ村との合流もなんとか果たしたというところで、キエサルヒマの混乱も一区切りついていて、「遅れてきた開拓団」が渡航してきます。マジクたち魔術士が大勢来て、また開拓村に火種が生じると。
ここでスクルド号が(船長もろとも)神人種族に沈められ、キエサルヒマとの連絡が絶たれます。
ヴァンパイアや神人種族に対して魔王術が編み出されていって、その決戦までが第3部。かな。まあこんな具合です。
ちなみに第4部は、『約束の地で』の3年後、マヨールやイシリーンといった「島の連中」が原大陸に再び渡ってきたところから始まる。と思います。多分。