このライトノベルがすごい!2011に投票
- 作者: 『このライトノベルがすごい!』編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: 単行本
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好きな作品:
- 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
- 「オーフェン」本編第2部終了直後からスタートした「キエサルヒマの終端」ではクリーオウが真のヒロインとして覚醒、それから20年後を描いた「約束の地で」においては30巻以上かけて構築されたあの緻密な世界の上に、新たな世界をどーんと創造してのけた。「エンハウ」は本編以上の百合風味。きゆづきさとこ原作の「パノ」はほっこりした気分になれる寓話めいた連作短編で、今後の活動の可能性を感じさせた。
- Baby Princess 公野櫻子(電撃文庫)
- 「シスプリ」後継企画の小説版。19人姉妹全員がヒロインというインパクトが強調されがちだが、小説版はそれ以上に、身寄りをなくし途方に暮れていた主人公が美人姉妹の元に引き取られ、その降って湧いた幸運とどう接していくか、というある種ハーレム物の命題とも言えるテーマが色濃く反映されている。最新5巻はそういった観点からすると佳境に入ったようにも思うが、これからどうなるのか。今最も続きが気になるシリーズ。
好きな男キャラ:
- オーフェン 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
- 数年前にこの人の年齢を追い抜いたと思ったら、今回の「約束の地で」でまた一気に追い抜き返されてしまった。少なくともあと十数年は「ああ俺もいつの間にかこいつより年上になっちゃったのか……」という思いを味わわずに済むかと思うと、嬉しいやら悲しいやら。
- 天使陽太郎 Baby Princess 公野櫻子(電撃文庫)
- 著者の課す過酷な試練に思春期男子として正常に反応してしまいながら、それでも家族の王子様であり続けようとする姿に一票。
好きな女キャラ:
- クリーオウ・エバーラスティン 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
- デウス・エクス・マキナとしての側面が強かった西部編、挫折と成長を描こうとして描ききれていなかった感のある東部編。あれから5年、「キエサルヒマの終端」でようやく誰もが認めるヒロインとなりおおせた彼女に、心からの祝福を。
- 織機絢 ヴァルプルギスの後悔 上遠野浩平(電撃文庫)
- 「VSイマジネーター」から約10年、こんな受難の時が来るとは。どうにか幸せになってほしいが……。緒方剛志の描く美しい腰のラインは健在。
- 琴吹ななせ “文学少女”シリーズ 野村美月(ファミ通文庫)
- 「あたしも、井上を傷つけることができるのか、試してみたかった」とまで言ってのけたのには泣けた。
女性キャラ部門がなんというか「同窓会で会ったら以前よりずっと綺麗になってたで賞」になってしまった。
今回は特に入れたいのなかったけど、ノベライズが対象範囲外なのは納得いかない。「べびプリ」もノベライズとして除外されてるみたいだし。秋田BOXは1作品としてカウントしていいのかどうか迷った。
結果
- 文学少女とななせ以外は死票でした。ネルリは入ると思ったんだけどなあ……。あとななせは遠子先輩に勝たせてやりたかったな。映画も美羽つうか平野綾オンステージだったし。
- とらドラ!の項は記名ないけど誰が書いたんだろ/リプレイはお一人で全部書かれてるのね/キャラ部門のモノクロページ、書影じゃなくて本人の描かれたイラストを……
- このラノ編集部のガイド原稿の依頼方針は、評価できない作品についての原稿は書かせない、というもの。これはすごく納得がいく。