このライトノベルがすごい!2011に投票

このライトノベルがすごい!2011

このライトノベルがすごい!2011

好きな作品:

  • 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
  • オーフェン」本編第2部終了直後からスタートした「キエサルヒマの終端」ではクリーオウが真のヒロインとして覚醒、それから20年後を描いた「約束の地で」においては30巻以上かけて構築されたあの緻密な世界の上に、新たな世界をどーんと創造してのけた。「エンハウ」は本編以上の百合風味。きゆづきさとこ原作の「パノ」はほっこりした気分になれる寓話めいた連作短編で、今後の活動の可能性を感じさせた。
  • Baby Princess 公野櫻子電撃文庫
  • シスプリ」後継企画の小説版。19人姉妹全員がヒロインというインパクトが強調されがちだが、小説版はそれ以上に、身寄りをなくし途方に暮れていた主人公が美人姉妹の元に引き取られ、その降って湧いた幸運とどう接していくか、というある種ハーレム物の命題とも言えるテーマが色濃く反映されている。最新5巻はそういった観点からすると佳境に入ったようにも思うが、これからどうなるのか。今最も続きが気になるシリーズ。
  • ベティ・ザ・キッド 秋田禎信スニーカー文庫
  • 著者が久々のラノベレーベルからの新作の題材として選んだのは西部劇。人生やら愛やら信仰やら暴力やらについて格言めいた言い回しを多用する少々キザな作風が、作品世界にうまくマッチして、とにかくかっこいい小説に仕上がっている。また主人公である男装少女ベティと、彼女を守り導く幽霊男ウィリアムの少女漫画のような関係も見所。
  • 耳刈ネルリファミ通文庫
  • 実際のロシアの歴史に取材したと思われる緻密な世界設定を作り上げておきながら、大量のネットスラングとパロディネタを無造作に(と自分には思えた)ぶち込むところが大好き。
  • 文学少女“見習いの、傷心
  • ななせにしても心葉にしても、「見習い」シリーズでここまでの試練を受けることになるとは思わなかった。野村美月先生はドSだなあ。が、同時に後日談という枠に収まらない、本編の正当な続編でもあった。

好きな男キャラ:

  • オーフェン 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
  • 数年前にこの人の年齢を追い抜いたと思ったら、今回の「約束の地で」でまた一気に追い抜き返されてしまった。少なくともあと十数年は「ああ俺もいつの間にかこいつより年上になっちゃったのか……」という思いを味わわずに済むかと思うと、嬉しいやら悲しいやら。
  • 天使陽太郎 Baby Princess 公野櫻子電撃文庫
  • 著者の課す過酷な試練に思春期男子として正常に反応してしまいながら、それでも家族の王子様であり続けようとする姿に一票。

好きな女キャラ:

  • クリーオウ・エバーラスティン 秋田禎信BOX 秋田禎信(TOブックス)
  • デウス・エクス・マキナとしての側面が強かった西部編、挫折と成長を描こうとして描ききれていなかった感のある東部編。あれから5年、「キエサルヒマの終端」でようやく誰もが認めるヒロインとなりおおせた彼女に、心からの祝福を。


女性キャラ部門がなんというか「同窓会で会ったら以前よりずっと綺麗になってたで賞」になってしまった。
今回は特に入れたいのなかったけど、ノベライズが対象範囲外なのは納得いかない。「べびプリ」もノベライズとして除外されてるみたいだし。秋田BOXは1作品としてカウントしていいのかどうか迷った。

結果