ぐらシャチ/中村恵里加/電撃文庫

ぐらシャチ (電撃文庫 な 7-13)

  • ファーストコンタクトガール・ミーツ・ボーイ。つまりは『星虫』であり『レスト&ハーウィン』であり『カナスピカ』であり、そして何よりもう一つの虎くんと安藤さんの姿、とは言えるだろうか。『あたしのエイリアン』なんてそのものズバリのタイトルのシリーズもあったみたい。ちなみにこの手のもので一番好きなのは『レスト&ハーウィン』。人間の姿を取らないのもこの中ではこれだけ。
  • 元々黒い作風で売ってた作家が、長期シリーズを終えた後扱うテーマは変えずに比較的さわやかな路線に移行した、という経緯だけ抜き出して『カナスピカ』と比較したくなるけど、まー深く考えることでもないんだろうな。あと噛み合わない会話もそっくり。
  • しかし世間ずれしてない年上としっかり者の年下という組み合わせがこの作者は好きだなあ。
  • 「この先に待ち受ける運命を彼らは知る由もなかった」的な文章の多用する癖は相変わらず。
  • このままでも十分面白いけど次があるならもうちょい踏み込んで欲しい。こんな感じそんな感じに。いやでもどうかなー日常を保ったままでギリギリあちら側に行かないまま、というのを目指してるのかな。
  • amazonで頼んだんだけど珍しく仕事が早かった。
  • 活きづくりて。
  • 大阪屋ランキングで電撃新刊中最下位なのがやや不安。電撃文庫magazineに短篇が載るということに一縷の望みを託したい。いや別にこのシリーズは単発でもいいけど。