ズッコケ結婚相談所/那須正幹/ポプラ社ズッコケ文庫

母子家庭であるモーちゃん母親に再婚話が持ち上がり、自分の気持ちにケリをつけるために一行はモーちゃんの父親に会いに東京へ。

離婚の真相も含めて、自分の読んだ中ではズッコケシリーズ中1、2を争うシビアな話。そんな大人の事情もものともせず生きようとするモーちゃんの決意に惚れた。……と当時は思っていたのだけど、今読み返してみると事件のその後が気になる。家族3人で暮らす、ということについてモーちゃんと妙子姉さんはいいよ。でもお母さんは、子ども二人が結婚して家を出ていくようなことがあればどうするんだろ。再婚候補の相手だった人とは友達としてお付き合いしていくみたいなことを言ってたけど、相手もお母さんもそれだけでいいんだろうか。焼けぼっくいに火が付いたりしないんだろうか、とかそんなことを考えてしまった。

なお、近々結婚する知人に気を遣ってこの感想を上げるまでちょっと間を置いた、というのはここだけの話。我ながら他に気を遣うことがあるだろうに。