ライトノベルから広がっていく読書の世界

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ドラゴンマガジンで小説以外に何が好きだったかというと、この「センセイの宝箱」というコーナーでした。作家の想い出の中にある本を紹介してもらおうというのが企画の趣旨。2001年からスタートして、先日発売されたドラマガ3月号では既に「センセでBGM」という、仕事中にかけるBGMを紹介するコーナーに取って代わられていました。いつ終了していたかは分からないんですけど、どうやら去年の4月号時点ではまだ存在した模様


小説誌にこういうコーナーがあるってのはさして珍しくもないんでしょうが、ライトノベルが若者向けの読み物として作られているからには、読書初心者の入門書としての機能ってのもやっぱりある筈で(ライトノベルが入門として向いてるかどうかってのはまた別の話)、それなら尚更こういう「お勧め本」的なものは読者的に重要なんじゃないかなーと思ったりします。で、やっぱり名前も知らない誰かよりはあの作品のあの著者が、って方が興味を惹かれるわけで、そういう意味で私は


といった企画が好きです。でも一般文芸に比べると、ライトノベルでは作家自身が露出する機会も少ない気がして―――電撃小説大賞は毎回受賞者インタビューを雑誌に掲載してるみたいですね。あとはあとがきと、電撃大賞/富士見ティーンエイジクラブ/cobalt ときめきwebラジオなんかがあるか―――だから、定期的にお勧め本を紹介してくれる「センセイの宝箱」は重宝していました。富士見さん、ライトノベルの書評をやるのもいいけど、こういうコーナーも復活しませんかね?桜庭一樹みたいに、お勧め作品の要素を自分の作品にばらまくってやり方も、それはそれでいいですけど。