ぱらどっくすティー・パーティー/皆川ゆか/講談社X文庫

ぱらどっくすティー・パーティー (講談社X文庫―ティーンズハート)

趣味は小説を書くこと、原稿用紙をひとマスひとマス埋めてく作業は、我ながら暗いと思うこともあるけど、好きなんだから仕方がない。
本を読むのは好き。でも、本は本でもマンガ本が多い。だいたい、小説かいてるから文学少女でなきゃいけないなんてドーリはないのじゃっ。なにを隠そう、『車輪の下』は五行、『復活』は二行で挫折してる。そーいえば『雪国』は三ページまでもった。ははは……

メカフェチ。人間よりメカのほうにヨクジョーするってしろもの。うちのクラスにも何人かいるけど、その会話ときたら……、「うっ、このF-15エアインテークがたまらん」「マニュピレーターの第二関節がカワイイ」「あぁ、あのメーターの丸みがじつにセクシーだ」というふう。でも、そんなのはみんな男子。女の子のめかふぇちって、そーいえばきいたことない。


1987年初出だけど、意外なほど今のライトノベルと変わりなかった。最初、超能力によって巻き起こるドタバタコメディかと思ってたんだけど、序盤いくらかもしない内に並行世界ネタが出てきて着地点が分からなくなる。このノリは、こばめぐのスニーカー文庫系の軽い奴に近い、かもしれない。


二つ目の引用みたいな視点は女性作家では珍しいと思ったら、どうやら作者の人は男性らしい。