星へ行く船/新井素子/集英社コバルト文庫
昔、神坂一がいずこかの『スレイヤーズ』の後書きで、むさくるしいおっさんが「あたしは……」なんて文章を書いてるところを想像するだけで寒気が走る、とかそんなことを言っていたけれど、成人式を過ぎた女性が「あたしは……」とか「うふ」とか「あん」とか多用してるのもなかなかどうして、とか、神をも恐れぬ発言。この人は自分には合わない、ということを再確認するために読んでいる気がして、我ながらどうかと思う。
女性作家は合う合わないの差が結構激しいのかな。複数冊読んでいる人だと、氷室冴子、桜庭一樹、小林めぐみ辺りが前者寄り。今野緒雪、有川浩、小野不由美、壁井ユカコ、冴木忍、深沢美潮辺りが後者寄り。久美沙織、五代ゆう、竹宮ゆゆこ、王領寺静、中村恵里加辺りは、まだよく分からん。