星へ行く船/新井素子/集英社コバルト文庫

星へ行く船―ロマンチックSF (集英社文庫―コバルトシリーズ 75B)


昔、神坂一がいずこかの『スレイヤーズ』の後書きで、むさくるしいおっさんが「あたしは……」なんて文章を書いてるところを想像するだけで寒気が走る、とかそんなことを言っていたけれど、成人式を過ぎた女性が「あたしは……」とか「うふ」とか「あん」とか多用してるのもなかなかどうして、とか、神をも恐れぬ発言。この人は自分には合わない、ということを再確認するために読んでいる気がして、我ながらどうかと思う。


女性作家は合う合わないの差が結構激しいのかな。複数冊読んでいる人だと、氷室冴子桜庭一樹小林めぐみ辺りが前者寄り。今野緒雪有川浩小野不由美壁井ユカコ冴木忍深沢美潮辺りが後者寄り。久美沙織五代ゆう竹宮ゆゆこ王領寺静中村恵里加辺りは、まだよく分からん。


……『ダブルブリッド』の山崎太一郎ってここから取ったのかしらん。性格は似ても似つかないけど。