大唐風雲記 洛陽の少女/田村登正/電撃文庫

大唐風雲記―洛陽の少女 (電撃文庫)


元皇帝のばあさんが少女の体に乗り移るという話を、年配(受賞当時51歳)の男性が若者中心のラノベレーベルで書く、という試み。


その当時の地理風俗といった説明が多いところは地の文がだーっと続いて、会話分が多いところは会話文がだーっと続く調子は読みづらかった。歴史改変ネタは、最近『ドラキュラ紀元』始め色々と触れる機会も多かったのだけど、中国の歴史には全く詳しくないので、もう少し事前の知識があれば楽しめたのかな。キャラの魅力は十分。ラストがハッピーエンドにならず、ちょいと苦いところがあるのもよかった。あとは、シリーズ化を前提にしているとはいえ、もう少し設定に説明があれば……あとは、皇帝陛下万歳!皇帝陛下万歳!皇帝陛下万歳!