渋谷ブックファーストラノベ棚で「知ったかぶりたい人の為の1冊フェア」が開催されていた

POPに曰く、

「んな長いシリーズもの、いちいち読んでられっか!」という人でも、取り敢えず読んでおけば「わかってる感」を演出でき、コアなラノベトークに疎外感を持たなくて済む一冊を、独断と偏見でセレクト。


だそうで。西尾維新クビシメロマンチスト』、桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』、谷川流涼宮ハルヒの消失』、橋本紡『毛布おばけと金曜日の階段』、今野緒雪マリア様がみてる いばらの森』、時雨沢恵一キノの旅Ⅳ』、上遠野浩平ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』、中村九郎樹海人魚』などが手書きの帯つきで並べられているのを確認。


個人的に笑ったのが秋田禎信『閉鎖のシステム』で、曰く「手探り感満載ミステリー」「富士見ミステリー文庫とのコラボでしか誕生しなかった奇作」……っておい(笑)でも、ちゃんと「みんなにもっと秋田禎信の凄さを知ってほしかった」「秋田の本気を見たいなら『カナスピカ』を」ともあるし、明らかに書いてる人熱心なファンっぽいので、怒るよりも「ああ、こういう薦め方もあるんだなー。さすが書店員。うまいなー」と感心してしまった。2007年10月時点で、『閉鎖』が平積みされてるなんて、日本中探してもあそこぐらいだったんじゃないかなー。


他にも、桜庭一樹関連で「萌えキャラならゴシックと七竈」なんて書いてたり店員の人の趣味に合いそうなところもあるし、遊び心満載で、これから渋谷に行った時はここに寄ろうかな、と思わせるに足るフェアだったのだけど……この渋谷店、今月14日をもって一旦閉店したらしい(18日に文化村通り店がオープンしたらしいけど規模を比べてみると……)。自分がこのフェアを確認したのは今月4日。普段は渋谷自体2、3ヶ月に一度くらいしか足を運ばない自分が閉店間際に訪れることが出来た、というのは幸運だったけど、この記事ももう少し早くアップしとくべきだったなあ……。閉店した後にこんなもんあげても後の祭りだよ。


ただまあ、かなり先の話になるけど、来年11月には新宿西口に新店舗がオープンするそうで。紀伊国屋ジュンク堂、マニア向けでは新宿書店がある東口と比べて、西口の方は利用頻度が高い(京王線改札から近いので)のにとらのあな、翔壱書店はあるものの、単純な品揃えとかを望むと貧弱な感は拭えなかったので、このニュースは嬉しい。期待してます。

ブックファースト渋谷店にて、「この面白さ地雷級!! フェア」開催

http://ratta.net/archives/15
http://d.hatena.ne.jp/y05k/20070820/p2


前科持ちだったらしい。書店員の立場をいいことに、やりたい放題。職権濫用だ!(ちょっと羨ましい……)しかし、下のリンク先の写真をよく見るとこっちにも『閉鎖』が……。なんでそんなに『閉鎖』が好きなんですか(荻上さん風に