円環少女(4) よるべなき鉄槌/長谷敏司/角川スニーカー文庫

円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (角川スニーカー文庫)


夏休み、グレン事件の後始末で家に帰れない京香に変わり、しばらくの間メイゼルときずなの面倒を仁が見ることになる。束の間の安穏とした日々。しかし、それも長くは続かない。蛍のような光を放つ魔法構造体が闖入したことによって思い出される妹の記憶。地下で暗躍する王子護ワイズマン。巻き込まれる寒川紀子。


きずなと、メイゼルと、寒川さん。女3人だけの地下迷路探索が姦しくて、なんとも微笑ましかった。前回の話の規模が大きかっただけに、こういう落差が効いてくるなあ。『フリーダの世界』でもこんなシチュエーションあったけど、雰囲気は全然違いますね。ここに神和とエレオノールが加わった構図を見てみたい。


でも、最後きずなと神和が攫われたってのに、少々落ち着き過ぎてたのは、引っかかりました。次巻は相当派手な展開になるらしいけど、あそこからどう繋げていくんだろうな。