硬軟含めた12編から成る短編集。本編の裏設定などを補完する意味では、アーヴの誕生した経緯や辿ってきた道のりを描いた『創世』と『原罪』、キャラの掛け合いとしてはスポールさんの過去を描いた『君臨』が、面白かったです。特に『原罪』における、「母都市」の人たちとアーヴの人たちの噛み合わなさが。「母都市」の人たちにしてみれば、さぞや理不尽に思えただろうなあ。コミケや2chなど、悪ノリ全開なネタは……あー、苦笑、というか、失笑?セルフパロディは別に構わないんですが、ホントにネタにしかなってないってのは残念でした。
ちなみにあとがきはありませんでした。