文庫創刊の辞って面白い

http://d.hatena.ne.jp/kenkaian/20061113/1163411855


電撃文庫創刊の辞、って実は一番多く読まれたライトノベルかもしれない、とかなんとか。


私も一つ、挙げてみます。

 ○○文庫創刊にあたって


 私は常日頃出版現場真っ只中にあって、時代の変化が、出版の限りない可能性の発火点になり、同時にまた、出版の新しいかたちが次の時代を切り開く形になると信じてきた。そして、活字の宝庫を旅するためにはどんな入り口に立とうと、どんな形を選ぼうとかまわないと信じてきた。
 ○○文庫は、文庫の宝石とも云うべき存在をめざしてうまれた。この文庫は出版の大衆化をより自らのものとするとともに、来るべき21世紀を予感させる出版形態となるかもしれない。
 そんな夢と期待を込めてこのシリーズを世に送り出す。
 世の新しき人々よ、どうぞこの小さな器にもられた大きな"志"を、ぬくもりある掌で受け止められんことを。


一九九六年十月   角川書店社長 角川歴彦


これ、どこの文庫だか分かりますか?創刊時期と角川っつーことで分かっちゃう人が多いかな。ちなみに、文庫のキャッチフレーズは「手のひらの中の宇宙」。


答えは、角川ミニ文庫でした。