ライトノベルを頻繁に語るサイトは、目につくところに自分のライトノベル観を提示しておくといいんじゃないかな

ということを、下記の記事を読んで思いました。

定義不可能であるはずのものについて、当たり前のように議論がなされる。これは非常に奇妙なことです。なぜそんなことが可能なのかといえば、議論する人々それぞれが自分の中で最大公約数的な「ライトノベル像」とでもいうべきものを作り上げ、それに対する議論をしているからです。私はその「ライトノベル像」がどういうものであるか、というのを、きちんと言語化されたものとして提示したいと思っているのです。


http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060522#p1より


勿論、私を含む多くの人にとってライトノベルとはいまだ定義不可能のもので、だからこそ議論が盛り上がるんだと思います。どこまで本気かはともかく、「源氏物語」をライトノベルの範疇に加えることも自由です。しかし、その一方で例えば舞城王太郎佐藤友哉などをライトノベルに含めること(というかそうした人たちを中心に議論が進むこと?)に違和感を表明したりする人も少なくありません。相互理解がなければ、議論が進むはずもない。そうした場合の無用な摩擦を避け、議論をスムーズに進めるために、「今現在の」「自分の」ライトノベル観を提示しておくのは悪くないんじゃないかなあ……と。ちなみに、引用したid:USA3さんはちゃんとプロフィールでスタンスを明示されてますね。


はてなキーワードに記載されている「あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません。」とは、言うまでもなく匿名掲示板が出典です。議論の度に一人一人のライトノベル観を主張していればきりがありません。だから、そこらへんは互いに暗黙の了解として議論するのでしょう。ある意味でこれは真理を突いていますし、幾ら議論を重ねても究極的にはそこに行き着くのだという思いも少なくありません。しかし、それは利便性と荒れるのを回避するためにそうしているだけであって、(2chの外では)定義論を行ってはいけないという訳でないし、ましてや各々が各々の(明確ではなくとも)ライトノベル観を持っていないという訳ではない。匿名掲示板ならともかく、個人サイト間でやり取りする場合、「これが私の思うライトノベルの定義だ」という主張は、比較的容易に行え、その前提は主張者が意思を変えない限り、ずっと残ります。なにせ、1日ごとにIDが変わるわけでもなし、相手は一貫して明確な個人なわけですから。


ということで、提案したからには自分から表明しておきます。


http://d.hatena.ne.jp/megyumi/10000106/p1


……我ながらつまんない定義ですね。言語化することで、自分の中の定義が固まってしまって、逆に議論が進まなくなるんじゃないか、という不安もありますが、まあそこらへんは臨機応変に。流動的に。これはあくまでその人の、その時点でのライトノベル観であることをご留意ください。といっても、この部分はおかしいんじゃないか、ここは私もその通りだと思う、といった意見は勿論歓迎しています。


この記事へのリンクを、プロフィールに貼っておきます。


過去、幾度か個々人のライトノベル観を尋ねる試みは、「〜へ○○の質問」という形で何度か為されてきました。しかし、その場での話題になるだけで完結しているパターンが多いようなので、こういう提案をしてみました。