宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー」が角川文庫と角川スニーカー文庫から発売

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)


ブレイブ・ストーリー (1) 幽霊ビル (角川スニーカー文庫)ブレイブ・ストーリー (2) 幻界 (角川スニーカー文庫)ブレイブ・ストーリー (3) 再会 (角川スニーカー文庫)ブレイブ・ストーリー (4) 運命の塔 (角川スニーカー文庫)


映画化に合わせての発売。角川文庫版は全3巻で、5月25日発売。その1週間後の6月1日、発売されるスニーカー文庫版は全4巻で、アニメ映画に関わっている千羽由利子・菊池正典のイラストと特製地図が付き、ふりがなも多いとのこと。ライトノベルのイラストが売上に影響するというのは散々言われてきたことですが、では実際ある場合とない場合ではどう違うのか、気になります。売上を左右しそうな条件を挙げるなら、

  • 既に愛蔵版とハードカバー上下巻が2003年に発売されている
  • 1週間間隔を開けることが、どれだけ売上に影響するのか
  • 公式サイトを見ていると、千羽由利子のイラストは萌え萌えしたようなものでなく、ニュートラルなものになりそう
  • 千羽由利子はアニメーターとしては有名だけど、イラストレーターとしての知名度は高くない
  • 宮部みゆきのファン層
  • 金額的には、全3巻の方が多少お徳
  • アニメのノベライズとしての文庫版?


辺りでしょうか。ちなみに、この手の売り方としては前例として「十二国記」があるみたいなんですが、この場合「黄昏の岸 暁の天」はイラスト付きのX文庫版(上下巻)が講談社文庫版から一ヶ月遅れて発売、「華胥の幽夢」は2ヶ月遅れで発売されているようです(十二国記とは - はてなキーワード)。 で、実数はちょっと分からないんですが、Best Sellers in 2001を参照する限り、結果的にはどちらも日販の上位に入るくらいは売れているようですね。ただ、この作品の場合、シリーズ物なので、遅れて発売されたX文庫版も、それまでこちらを買っていたから今回も、というファンの意識はあったのかもしれません。


そういえば、私も最近知ったのですが、映画化に合わせて佐藤藍子が表紙になった「タイムリープ」もありましたね。ただ、これは表紙だけで本文中には衣谷遊のイラストが載っていたんですが。


さて、この日記を見ている中に宮部みゆきのファンがいるかどうかは分からないんですが、皆さんならどちらを買いますか?