角川スニーカー文庫への偏見

268 :イラストに騙された名無しさん :04/06/28 15:17 ID:ybIgIpKk

いや、それでも靴スレの雰囲気は他とちょっと違うな。

20代はセックスで夫婦  ←新興レーベル
30代は愛で夫婦      ←電撃
40代は我慢して夫婦   ←富士見
50代は諦めて夫婦    ←靴
60代は感謝して夫婦。  ←コバルト
やっと夫婦です。

こんな感じのような気がする。永六輔「二度目の大往生」より。


269 :イラストに騙された名無しさん :04/06/28 15:23 ID:ybIgIpKk

ごめん。十代がセックス、二十代が愛、三十代が努力して夫婦だった。
まああんまりかわらんが。


http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?book3/2/magazin/1078841581/より

303 :イラストに騙された名無しさん :04/07/05 22:55 ID:AJVxS0Zh

何でだろうな<活気がない
このジャンルのパイオニアであることはまず間違いないし、
電撃、富士見に次いで雑誌を持ってる三大レーベルの一つなのは事実。
業界シェアでも決して低くないし、一般の知名度も相当あるのは確かだもんな。
ソース↓
#http://www.kadokawa.co.jp/ad/nrsmag/sneaker/index.html
#http://www.kadokawa.co.jp/ad/nrsmag/doramaga/index.html
電撃hpは、
#http://www.mediaworks.co.jp/information/koukoku/koukoku2.php#gao
ここらから推測してもドラマガ以下ザスニ以上というあたりと思われる。
どっちにしろ三誌どれを取っても相当なもんだ。


個人的な見解だが、スニーカーで一番稼いでるガンダム2chのこんなとこまで来て
新刊がどうのこうのと騒ぐようなもんじゃないし(購買層が広く浅いってことね)
いまだに一つの看板であるロードス島シリーズはファン層がコア化&高年齢化してそうだから、
やっぱり新刊が出てすぐ騒ぐってもんじゃない。
このレーベル出身でそこそこの人気作家(谷川流とか岩井恭平とか浅井ラボとか)になってる
ファン連中は、作家本人とその作品に興味はあっても不思議とレーベル全体に興味はなさそうだ。
そもそも靴はラノベ業界で活気づく方向性より少し上の年齢層に向けてるレーベルという気がするんだよな。
つかず離れず何となく距離がある。編集の方針なのか偶然なのかはしらんが。

変な言い方だが、スレイヤーズオーフェンのヒット以降の富士見とか
今の電撃がヘンなだけで、本来は黒子的な存在であるレーベルとしては
これがわりと正常な形なんじゃないかと思わなくもない。
極端な人気はないが、さりとて凋落することもなさそうだというか。


311 :イラストに騙された名無しさん :04/07/05 23:45 ID:AJVxS0Zh


>307
んにゃ。最近だけ見てたら確かにそうなんだが、
もともとレーベルの発祥はロードス島シリーズの大ヒットと同期してたはずだし、
ザ・スニーカーティーンズ向け小説誌として野生時代から増刊として
スタートしてる。発祥からして角川全体のティーンズ向けビッグタイトルを
多数抱えての船出だった訳だ。生まれながらに一つの頂点に居た訳です。


富士見や電撃は逆にゼロに近いところからのスタートなので、
オリジナルが育ったというより育てなきゃしょうがなかったとも言える。
特に電撃はブギーポップとキノの大ヒットがなかったら今どうなってるかわからんし、
この二つが今の電撃を作ったと考えても差し支えないと思う。
で、勢いのあるところに若い才能も集まるから好循環、と。


逆に言うと、今現在のスニーカーが富士見や電撃を追う気でいるなら、
君の言うレーベルオリジナルの作品を持つ新人作家を発掘することに躍起になるはず。
その意味でも>300で言った新人の大量投入は興味深いんだ。そのレス書き込んだの俺だけどw


以上、私見だけどね。長々とスマソ


http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?book3/2/magazin/1078841581/より


上の二つの引用は、2004年当時のものであることをご留意ください。で、自分なりに今までのスニーカーの印象を乱暴に、しかもあえてネガティブ面を強調してまとめると、以下のような感じになります。

ノベライズが多い

特にガンダム関係。86-87年の創刊初期から現在に至るまで、ガンダムシリーズの小説が多く出版されています。「このほか、ガンダム関連のアニメやゲームをノベライズしている「角川スニーカー文庫」などもある。」と言われるくらい、スニーカー=ガンダムなんでしょうか。


また、ニトロプラスを始めとするエロゲノベライズも近年盛んです。今年は「デモンベイン」アニメ化も控えているので、この勢いはさらに増す……か?


ただまあ、富士見も柱の一つはTRPGなんですが。

外様招聘

88年、富士見ファンタジア文庫創刊。以降、ライトノベルレーベルの基本形となる新人採掘育成システム、長編小説大賞スタート。スニーカーはここから、神坂一冴木忍など新人を度々引っ張ってきています。96年2月発売の「ザ・スニーカー」巻頭特集は「二大人気作家特集 冴木忍神坂一」。近年で目立った外部からの大物は、森岡浩之茅田砂胡


まだ地力がないレーベルなら、外部から目玉作家を招聘するのも分かるんですよ。ただ、出自的にライトノベル専門レーベルとしては富士見の方がやや先輩でも、当時のスニーカーって既に角川文庫時代からのある程度の蓄積があった筈なのに、なんでここで外部から招聘?と思ってしまいます。「フォーチュン」も「ゴクドーくん」も、アニメ化したのって世に出てから10年以上経過してからですし。多分、色々ゴタゴタがあったんだろうなあ、とは思いますが。


そういえば、最近はファンタジア⇒スニーカーに行く人っていませんね。むしろ逆のパターンが多いか。

イラストレーターも後追い採用

他所で受けたイラストレーターを後追いで使う頻度が高いです。椋本夏夜エナミカツミ日向悠二原田たけひと、七草、いとうのいぢ、BUNBUN……


案外、これが地味さの一番の理由かもしれません。THORES柴本とか出渕裕とかレーベルを代表するようなイラストレーターがいるにはいますが、他はあまりに他レーベルの手垢がつき過ぎている人が多いような気がします。だから、視覚的にレーベルカラーが見えてこないというか。同様の理由で、今いのまたむつみを起用するHJ文庫もなんだかなあ、と思わなくもないです。作家陣はお久しぶりな顔が結構あってかえって新鮮だけど、いのまた先生はテイルズのノベライズとかでずっと前線に出てた人だし。

角川お家騒動と新人賞設立

92年、角川お家騒動メディアワークス設立。93年、電撃文庫創刊。深沢美潮中村うさぎ水野良など当時角川スニーカーの人気を担っていた作家たちが、こちらでも本を出し始め、最終的には一部がスニーカーの方で本を出さなくなります。ただ、ここらへんは電撃文庫で「ゴクドーくん」や「フォーチュン」が出始めてすぐスニーカーでの発刊がストップしたわけではなく、しばらくは並行して出してたんですよね。この辺の事情はどんな感じだったんでしょうか。


94年、第1回電撃ゲーム小説大賞。95年、第1回スニーカー小説大賞開始。意地悪な見方をすると、スニーカーが電撃を追っかけたという構図に取れなくもないような。穿ちすぎ?……そういえば、第1回はどっちもハードカバーで幾つか出してるという点でも共通しますね。


スニーカー大賞は回を重ねるも、なかなか新人が育ちません。第1回受賞者の冲方丁は長い間沈黙後、ハヤカワの方で名を馳せています。ようやく看板作家として成長しつつあった安井健太郎吉田直は前者が大幅なペースダウン、後者は急死。……ただ、ここら辺見るとそう悲観するような状況ではないのかも?弾数が少ないからそう見えてしまうだけなのかもしれません。現在はハルヒ効果で谷川流が看板に。


そして06年、スニーカー大賞の賞金を300万円に。

公式サイトがない

ここが、一番理解しがたいところ。角川書店の公式サイトから確認できるのは、新刊・既刊情報くらい。レーベルとして必要な情報は「ザ・スニーカー」を買って入手してくださいねーということでしょうか。


ここまで色々と愚痴ってきましたが、はっきり言って、ファンの方には怒られそうな悪意に満ちた見方をしています。私自身、富士見全盛期から入ってきた人間なので、当然愛着もそちらに比べると薄いですし。ただ、これらは別に個々の作品の出来には全然関係ないと思うんですよね。ノベライズが多かろうが、新人賞の賞金がどうだろうが、過去に何があろうが、一読者としては構いません。私にだって、スニーカーで好きな作品は幾つもあります。しかし、レーベル全体として見ると……どうなんでしょうね。